なんとか・・・ | 総君の菜の花日記

なんとか・・・

開会式は終わりましたね。まぁいろいろあって、途中で協力できないということになったグループがかなり出て、最初にたくさん作って無駄になりそうだからと他に回したものもあったのですが、残念な結果なのかもしれません。もっとたくさんの花を飾ることができたはずだったのですが・・・(xx)淡路の花はとても黄色が濃くてきれいでしたね。今週末は淡路でも菜の花サミットが行われて、菜の花たちはあちらでも大忙しです。

さて、ちょっと他の環境系メーリングリストにも参加しているのですが、そこで九州の方の菜の花エコプロジェクトの方達の取り組みに関するコメントに対して、ちょっとコメントを書いたら、少し嬉しいというか励ましのメールを頂きました。少し長くなりますが、私のコメント部分と頂いたメールの内容を掲載いたします。

もともとはある菜の花エコプロジェクトのグループが、菜の花祭りをしようとしていた土地が土壌汚染があったということがわかったというところから話が始まります。このような危ない土地でそういう活動してもいいのか、参加者の健康についてどう考えるか?というコメントがついていました。

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私どもの方でもBDFの活用推進を目指して菜の花の栽培をしております。また、食用の天然菜の花油を製造、販売している会社の方なども愛知の菜の花エコプロジェクトには参加しております。

さて、ご指摘の土壌汚染の問題はこちらでは主に休耕田を利用して栽培をおこなっているため、多分大丈夫だとは考えておりますが、排気ガスの問題については、半分しか考えていないと思われます。

つまり、一般に流通しているディーゼル油の代替品として、硫黄酸化物が発生しないオイルということです。水素燃料ならば酸化(燃焼)すると水ができるだけでしょうけれど、炭素を酸化させてエネルギーを得るタイプの燃料はどうしても二酸化炭素を発生しますから、地球温暖化とかの問題には解決にはならないでしょうね。

ただ、名古屋港周辺では、産業道路を走行する大型トラックの排気ガスが原因と考えられる大気汚染によって喘息患者が多発し、訴訟が起こっています。とりあえず少しでも化石燃料の消費を抑え、喘息の原因となる有害な排気ガスを排除するという目的のためには、BDFは有効であろうと思います。エンジンそのものの大幅な変更を必要としないので、使用者側の負担が少なく移行が容易と考えられるからです。

また農耕機械などについても燃料を菜種油に変えていくことは、農業という地球と密接に関わる産業に従事するものとして大変意味のあることなのかもしれないとある営業農家の方が言ってくれました。排気ガスというものは燃料を燃やして動力を得る内燃機関を使用する限り、逃れられない問題かもしれませんが、その中でもいかに地球に優しい素材を利用していくかを模索していくことが大切ではないでしょうか?

土壌汚染のことですが、素人考えではありますが、汚染された土地に栽培すると浄化の助けになる植物ってないのでしょうか?そういうものがあれば、まずそういう植物を栽培して、土地を生き返らせたら、またみんなで安全に利用することができると思いますが・・・そういう便利な植物ってなんとなくありそうな気がします。自然治癒力って地球にも備わっているはずですから。

愛知県は農業が大変盛んな県ではありますが、今減反の影響で休耕田が増え、土地が荒れていっています。荒れた田畑は雑草と不法投棄の場と化していきます。こういうスペースを菜の花畑にかえ、故郷の自然と環境を守り、BDFの市民権を確立する一助をなることができれば、と願っております。
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この私のコメントに対して下記(抜粋)のような励ましを頂きました。

初めまして、**と申します。
30有余年下水の汚泥や有機性廃棄物の緑・農地利用を勉強してきた者です。
  あなたのメールにあったような考え方がこれからの日本、発展途上国の環境問題解決のために必要であると考えています。
 クールに現実を見つめ、受け入れ、何が問題なのか、問題解決の第一歩は何か、持続的発展は何によってもたらされるのか、人間が犯した過ちを人間が100%修復できなくても限りなく近づけることは可能かと考えます。多くの方と多くの知識、助言を求め人間だけに与えられた叡智を生み出す活動を続けてください。
 
 繁栄を享受した結果が現実です。気がついたら出来るところから軌道を修正することが最も必要です。 可能な限り情報を公開し(ショッキングな方法ではなく管理された手法で)、目的 達成のための理解者を得て前進する事が環境改善の基本と思います。

 BDFはこれからの日本のエネルギー・セキュリティーを考える上で大切な施策の一つであると同時に、身近な所から地球温暖化防止を考える良いテーマと思います。しかし、数多い選択枝の一つであること、先進国で最も低い食糧自給率の中での方法論であることに関しても常に考える必要があるのではないでしょうか。
 兎に角、事前検討できる範囲は積極的に取り組んでムーブメントとして認知と定着を図ることが大切です。
 頑張ってください。

そうですね。私達が進めようとしていることが全ての解決にはなりません。でも、少しでも現状の悪いところを良くして、次の世代に安全に生活できる地球を手渡していくのが、今生きている私達の責任だと思います。いろいろな方策をできる人ができる場所で模索し、みんなで支えあっていかなければならないです。食糧自給率のみならず、エネルギー自給率も全くお話にならない日本という国で贅沢な暮らしを享受している私達は、もっともっと考えなければならないことがたくさんあると考えます。

今回の万博のテーマについて、主催者も参加者も本当に深く考えているのか、さまざまな批判を聞くにつれ疑問に思ってしまいますが、よしんば今まで考えていなかったとしても、これを機会にもっともっと考えていただきたいと思います。万博はお祭りではありません。ましてや、お金儲けの種などにはして欲しくないです。